ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は18日、「2005年9月期決算短信」を発表した。
当期(2005年4月1日~9月30日)運用状況は、営業収益131億1,900万円(前期比22.1%増)、営業利益62億2,600万円(同32.4%増)、経常利益55億1,000万円(同33.7%増)、純利益55億900万円(同33.7%増)であった。1口当たり分配金は15,951円、分配金総額は55億900万円、配当性向は100%。
JREは当期、「二番町ガーデン」(東京都千代田区)など新たに4物件を取得するとともに、建物設備等の充実、テナントの視点に立ったきめ細かな運営管理、新規テナント営業活動などを積極的に推進。また、収益の維持向上を図るべく、コスト削減にも注力し、新規物件取得後3年以内に管理業務費・水道光熱費合計額の5%相当額を削減するという基本方針に従いコスト見直しを行なった結果、年間12.9%の削減を実現した。
これらの結果、当期末時点のポートフォリオはオフィスビル50物件、取得価額の総額は326億5,600万円となった。総賃貸可能面積は364,610平方メートル、テナント総数は742、期末時点の稼働率は過去最高の98.6%を記録した。
また財務状況については、当期、第3回投資口追加発行として85,000口を追加発行し、JREIT最大規模の約700億円を調達。さらにJREIT史上最長となる20年債(100億円)を発行した。
なお次期は、「北の丸スクエア」(東京都千代田区、取得価格815億5,550万円)、および「山王グランドビル」共有持分(同、同107億円)の取得がすでに決定。2物件を追加した資産規模は4,000億円の大台を突破し、4,188億1,600万円となる見込みとなっている。
今後は「内部成長に軸足を置き、稼働率の維持・向上をめざすとともに、賃料の底上げを図っていく」(取締役社長・荒畑和彦氏)としており、次期営業収益138億2,000万円、経常利益55億1,000万円、純利益55億1,000万円、1口当たり分配金15,950円を見込んでいる。