アドバンス・レジデンス投資法人(東京都千代田区、執行役員:佐藤研三氏)は22日、27番目の不動産投資信託(JREIT)として、東京証券取引所不動産証券化市場に上場した。
同投資法人は、伊藤忠商事(株)、伊藤忠都市開発(株)、日本土地建物(株)、(株)あおぞら銀行、(株)オリエントコーポレーション、(株)新日本建物、住友信託銀行(株)、(株)センチュリー21・ジャパン、(株)ノエル、みずほ信託銀行(株)の10社が出資する資産運用会社「ADインベストメント・マネジメント(株)」(東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤研三氏)により、2005年9月12日に設立された。
発行投資口数は53,000口、公募価格は1口当たり48万円。投資対象は、シングル向けからファミリー向けまでの幅広いテナントを対象とする、全住戸タイプの賃貸住宅。また、フロントサービスや食事提供等の生活支援サービスが付与された、サービス・アパートメントや社会人・学生向けの寮、高齢者向け住宅等の賃貸住宅についても投資対象としていく方針。
投資エリアは全国で、東京都心を中心に、首都圏、政令指定都市およびこれに準ずる都市に所在する物件に投資を行なっていくとしている。
なお同投資法人は同日付で、目論見書に記載された25物件のうち、「アルティスコート赤坂桧町」(東京都港区)など12物件を取得した。取得価格の総額は234億100万円。
また2006年6月期(2005年9月12日~2006年6月30日)業績は、営業収益16億1,700万円、経常利益6億5,900万円、純利益6億5,800万円、1口当たり分配金12,015円を予想。2006年12月期(2006年7月1日~12月31日)業績は、営業収益15億5,700万円、経常利益6億1,500万円、純利益6億1,400万円、1口当たり分配金11,213円を予想している。
上場初日の初値(始値)は44万6,000円、その後高値が44万9,000円を記録したが、終値は44万4,000円となり、公募割れでのスタートとなった。