平和不動産(株)は28日、2009年3月期を最終年度とする中期経営計画「Growth2009」を策定したと発表した。
同計画は、新たな成長のため、積極的に収益物件の取得、開発を行なうとともに、ビル、住宅、証券化事業の各分野を再構築し、収益拡大・安定と企業価値の増大をめざすことを基本目標にかかげたもの。
具体的な計画内容として、ビル賃貸事業の強化を図るべく、名古屋栄築および大阪北浜地区にオフィス、商業施設ビルを建設するほか、引き続き優良資産の取得を進め、稼働率の向上を図る。また、所有ビルの資産価値の維持・向上、商業施設運営力の強化による収益力の向上などを図っていく。
住宅事業に関しては、コラボレーション事業により住宅開発力を強化しながら、自社単独の住宅開発を推進し、自己販売力を高めるための販売体制の強化・整備を行なう。さらに賃貸住宅事業に本格的に進出、コンバージョン事業も引き続き推進していくとしている。
このほか、証券化手法を活用した開発事業の積極展開や、私募ファンド「平和セレクトファンド」の規模拡大などによる証券化事業の拡大、ファンド保有資産のAM業務・PM業務拡大などによるビル管理事業の充実などを図っていく方針。
以上により、2009年3月期に連結営業収益320億円、営業利益100億円、経常利益90億円、純利益50億円、EBITDA140億円以上をめざすとしている。