(社)信託協会は、2005年9月末の信託受託概況を発表した。
信託財産総額は、前年同月比53.6兆円増(同10.6%増)の560.2兆円となった。また不動産信託残高は16.4兆円となり、前年同月比4.5兆円増(同37.8%増)と大幅に増加していることが明らかになった。
同協会では、2005年12月の改正・信託業法の施行に伴い、知的財産権の受託が可能になったことで特許権の管理信託や映画の著作権の信託といった信託商品の取り扱いが開始していること、不動産投資市場の拡大により不動産の信託が増加していることなどが、信託財産総額の上昇の理由と分析している。