(株)リサ・パートナーズは、(株)北國銀行および日本政策投資銀行と連携し、石川県加賀市の片山津温泉随一の高級老舗旅館である「矢田屋」の再生支援を手がけることを明らかにした。
「矢田屋」は、1896年創業の老舗旅館であり、「松濤園」、「梅光閣」の2つの旅館を運営しているが、バブル崩壊後の観光客減少や、団体客から個人客へ、マーケット変化への対応が不十分であったことから、過剰債務を抱え経営困難な状況に陥っていた。
再生にあたり、北國銀行および日本政策投資銀行と共同で地域企業再生ファンド「はくさんファンド」を組成、同社グループの再構築に着手する。また「松濤園」事業に経営資源を集中させ、大規模改装も含む抜本的な経営改善策を実行することにより、個人客主体の高級旅館として再生をめざすと、している。
また、再生支援の一環として、「矢田屋」のかんれん外車が所有するリゾートホテル「ホテル・アローレ」(石川県加賀市柴山町)の信託受益権を同社が取得することも明らかになった。