(社)不動産協会と(社)不動産流通経営協会は6日、東京都港区のホテルオークラで新年賀詞交歓会を開催した。
冒頭、挨拶にたった不動産協会・岩沙弘道理事長は「わが業界は、大量供給が続き売れ行きも好調な分譲マンション市場、成約件数が増えている中古市場、大きく成長しているJREIT市場などいずれも好調で、都心部を中心に地価も上昇するなど、土地資産デフレ脱却の糸口も見えてくるなど、全体的に好調」と語ったほか「税制改正についてもほぼ要望通りのものとなり、全体的な増税基調のなか、住宅・不動産市場を政策的に後押ししようという姿勢は評価できる。また、都市再生の足かせになると懸念された〝街づくり3法〟についても、規制が大幅に制限された。わが業界は、昨年以上の活性化が期待できる。内需主導による本格的景気回復に寄与したい」とした。
一方、業界を震撼させた構造計算書偽装問題については「われわれが営々築いてきた信用を覆しかねないかと懸念している。われわれは、これまで以上に企業としての社会的責任を果たさなければならない」とした。