日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)は11日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)において、第8回目となる2006年度の全国大会を開催した。
大会では、木耐協理事長の小野秀男氏が、組合創設8年目への抱負を、続いて国土交通大臣の北側一雄氏が、住宅耐震化をはじめとする、これからの住宅政策について挨拶を行なった。
特定非営利活動法人レスキューストックヤード常務理事・栗田暢之氏が「災害に負けないまちづくりを目指して」について、国土交通省住宅局建築指導課長・小川富由氏が「木造住宅の耐震性向上における国の施策」について、さらに、名古屋大学大学院教授・福和伸夫氏が「木造住宅倒壊のメカニズムとその対策」、(社)全国中小建築工事業団体連合会副会長・鈴木由城氏が「中小工務店の生き残り戦略」と題した講演を行なった。
組合員の活動の中で工夫された耐震補強の技術コンペである「耐震リフォームデザイン&アイデアコンテスト」の結果も発表された。7回目となる今回は、69作品のエントリーがあり、優秀賞3名、審査員特別賞1名が選ばれた。
2006年の活動については、新耐震診断で、その診断をオペレーションする耐震診断ソフトや、新診断対応のDVDマニュアルを発表。また、NPO法人環境・災害対策研究所とともに、木造住宅の耐震補強対策のあり方について調査したデータを、耐震白書として公表することなどを発表した。