TOTO(株)は、国内最大規模のユニバーサルデザインの研究・検証・研修機能を持つ「UD研究所」を、2月1日、同社茅ヶ崎工場（神奈川県茅ヶ崎市本村2丁目）内に設置した。同様の施設は、北九州市にも設置しており、今後は2拠点でUD研究を進めていく。
今回開設した研究所は、建物面積2,670平方メートル、延床面積9,666平方メートルという規模。
使いやすさを検証しながら、使用者が気づかない潜在ニーズを開発者が引き出す「生活シーン検証スタジオ」、昭和40年代の住空間と最新の住空間を比較できる「リビングラボ」、照明の変化で商品や空間の色が人に与える効果の研究・感性評価ができる「ライティングルーム」など、さまざまな用途の9つの検証スタジオを完備。さらに、高齢者の疑似体験が可能なTOTOのオリジナル装具「老化シミュレータ」、東京大学と共同開発した特殊なすりガラスを用い老眼を体験できる「ぼやけシミュレータ」などの機器を装備。UD商品の開発拠点としていく。
また、「ものづくり」の他に、産学連携の共同研究や海外専門家とのネットワークの拠点としてUDの「基盤づくり」も実施。開発者やショールームアドバイザーなど疑似体験を通してUD感覚を兼ね備えた「社員を育てる」、研修機能も果たしていく予定。