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アットホーム、2005年下半期新築戸建市場動向(首都圏)を発表 /首都圏全体の成約数は増

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は22日、2005年下半期(7~12月)における首都圏の「新築戸建分譲住宅」の市場動向を発表した。

 首都圏全体の新築戸建成約数は12,182件で、対前年同期比5.2%増であるが、東京23区、横浜・川崎市では供給の伸びが鈍化、減少に転じた。成約数最多は埼玉県の3,247件(同5.8%増)で首都圏全体に占める割合は18.9%(同0.2ポイント上昇)となり、成約数・増加率ともにアップ。次に多い東京都下では、2,355件(同9.4%増)で、全体に占める割合は19.3%(同0.7ポイント上昇)となった。一方、東京23区は、1,776件(同▲3.6%)、全体に占める割合は14.6%(同▲1.3ポイント)、横浜・川崎市は、1,570件(同▲8.9ポイント)、全体に占める割合は12.9%(同▲2.0ポイント)。

 成約価格は首都圏平均で3,447万円(対前年同期比0.0%)。エリア別にみると下落率が最も大きいのは、千葉県で同▲2.9%であった。

 価格帯別では成約が最も多いのは2,000万円台の物件で全体の38.0%を占め対前年比では8.2%増。また、2,000万円未満の物件が全体の5.8%を占め対前年比64.9%増と低額物件へのシフト傾向が表れた。
 エリア別での目立った動きは、東京23区の5,000万円以上の物件で、全体に占める割合が6.1ポイント増加、高額物件の成約が好調となっている。

 また、物件の特徴としては、平均成約面積の敷地が対前年同期比に2.1%拡大、建物は変わらず。敷地面積は東京23区、埼玉県での拡大が目立っている。

 駅からの所要時間は、「20分超・バス便」が最も多いものの割合は低下、徒歩15分以下が5割を超える結果となった。東京23区では「5分以下」が7.7ポイントの大幅増。


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