JPモルガン信託銀行（株）（東京都千代田区、社長：サイモン・ウォールス氏）は5日、2005年不動産管理処分信託業務等で法令違反があったとして不動産管理処分信託および不動産に関する新規受託業務を停止する旨の行政処分を受けたと発表した。処分の期間は2006年4月13日から10月12日。
同社は、不動産の流動化・証券化にあたっての不動産管理処分信託業務において、引き受けを行なおうとする不動産の受託審査・査定等を行わなかったこと等、多数の法令違反があったとされたもの。その他、不動産の流動化・証券化案件の信託受託に伴う口座開設に関しても、本人確認法に規定された本人確認義務違反や本人確認記録の作成義務違反なども認められた。
同社では今後、再発防止に万全を期すために法令遵守・内部管理態勢の確立・徹底に努め、今回指摘された事項にかかる業務改善計画を策定し、金融庁へ速やかに提出する予定。