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住宅ローン減税縮小と競合激化のため増収減益/住友林業、2006年3月期決算

 住友林業(株)は2006年3月期の連結決算を発表した。

 売上高は7,911億2,800万円(前期比9.4%増)、営業利益は154億4,600万円(同▲16.4%)、経常利益は168億円(同▲10.1%)、純利益108億4,200万円(同35.5%増)であった。

 セグメント別では、木材・建材流通事業で、取引先との協力体制を強化。また新しい営業基盤を構築するために2005年10月に安宅建材(株)を子会社化。建材製造事業では、国内で建材製造を行なう住友林業クレスト(株)では木質建材の製造に経営資源を集中させるため、2006年4月に窯業建材部門を譲渡し、さらに同年6月に木質建材メーカーの東洋プライウッド(株)を子会社化した。それらの結果、売上高3,956億500万円(同31.1%増)、営業利益28億600万円(同▲39.2%増)となった。
 住宅および住宅関連事業では、木造軸工法による新築住宅事業では、生産コストの削減と経営管理の徹底や迅速かつきわめて細やかな営業対応を行なえる体制を強化。また一次取得者層への対応として、「SUPER NATURAL Maple」、「SUPER NATURAL bamboo」を発売、さらに住宅事業30周年の集大成として、「環境共生」、「木のこだわり」を基本コンセプトとした「Myforest」を発売した。また三大首都圏を中心に体験型博覧会「住まい博」を九州で開催し、集客販売を促進した。しかし住宅ローン減税の段階的縮小の影響と熾烈な競合のため、売上高3,921億3,100万円(同▲6.2%)、営業利益163億7,000万円(同▲6.6%)となった。

 2007年3月通期の業績については、売上高8,800億円、経常利益170億円、純利益90億円を見込む。


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