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住友不動産、札幌市内で供給の2件のマンションが構造計算の基準値を満たさず

 住友不動産(株)は、1999年4月以降に竣工した同社供給物件の、構造計算チェックの途中経過を発表した。

 99年5月に建築確認検査の民間開放が行なわれたため、同社では99年4月以降に竣工した387物件について、構造計算のチェックを進めている。2006年4月末現在で95%にあたる368件の物件チェックが終了したが、うち札幌市内の2物件について建築基準法に定める基準値を満たしていないことが判明した。この2物件は同社が依頼した設計事務所が、浅沼良一2級建築士に構造計算を行なわせたものだという。

 2物件については、すでに管理組合との協議を進めており、うち1物件については比較的軽微な補強で建築基準法の基準値を満たすことができるため、全額同社負担で補強工事を行なう方針。もう1物件については、大規模な補強工事が必要なことから、販売価格での買い取りをした上で建て替える方針という。

 なお、これらのマンション名については、札幌市が入居者に対する配慮から公表していないことに合わせ、同社としても公表を差し控えている。


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