ナイス(株)は、2006年3月期(2005年4月1日~2006年3月31日)の連結決算を発表した。
売上高は2,624億200万円(前期比1.4%増)、営業利益は39億1,300万円(同▲5.7%)、経常利益は35億4,100万円(同▲1.8%)、当期純利益は26億7,600万円(同▲34.9%)であった。
木材市場売上高の減少により住宅資材事業売上高は8億7,800万円減少したものの、不動産事業の売上高がマンション・一戸建ての完成・引き渡し戸数の増加に伴い増えたことで、全体の売上高は前期比プラスを達成した。しかし、住宅資材事業における総利益率の低下、不動産事業における大型マンション販売開始による広告宣伝費の増加などにより、経常利益・営業利益は前年比マイナスとなった。純利益についても、前期では連結子会社保有の賃貸用店舗売却による固定資産売却益が計上されていたこと、当期、厚生年金基金の代行返上益を特別利益として計上しつつも、米国子会社の有償減資などによる投資資金回収に伴う為替差損や固定資産減損損失も計上したことにより、前期比マイナスとなった。
2007年3月期通期も引き続き競争の激化が見込まれると予測しつつも、住宅資材事業では、旧耐震基準住宅の建て替え・耐震リフォーム需要の喚起に努め、また不動産事業においては徹底したエリア密着の営業活動による早期完売体制の堅持と優良土地の仕入れに注力していくことで、連結では売上高2,700億円、経常利益38億円、当期純利益23億円を見込んでいる。