(株)長谷工コーポレーションは24日、2006年3月期決算を発表した。
連結売上高は6,223億9,600万円(前期比22.8%増)、営業利益606億7,000万円(同29.1%増)、経常利益531億3,500万円(同33.7%増)、当期純利益476億8,900万円(前期は当期純損失481億4,100万円)の増収増益で、過去最高の連結経常利益を記録。単体では、売上高4,896億6,900万円(前期比21.0%増)、営業利益510億6,000万円(同34.7%増)、経常利益442億8,000万円(同37.9%増)、当期純利益401億3,600万円(前期は当期純損失705億5,600万円)で、営業利益、経常利益とも過去最高となった。
主力の建設事業では、総戸数200戸以上のマンションを首都圏・関西圏で合計42件受注するなど、受注高4,515億円(前期比24.1%増)、売上高4,327億円(同12.9%増)、営業利益452億円(同24.8%増)と伸長。いわゆる「土地持ち込み」による特命受注率が前期比1.6ポイントアップの98.3%まで拡大するなど、その強みを生かした受注活動を展開。
不動産事業は、受注件数の増大に伴う不動産取引、共同事業による取扱件数が伸びたことなどから、売上高1,236億円(同96.2%増)、営業利益66億円(同60.6%増)と大幅に伸びた。また、有利子負債残高は、債務買戻しとコミットメントライン契約締結などによる資金調達の効率化などにより、前期比331億円減の1,510億円まで圧縮した。
当期は、同社が得意とする総戸数400戸以上の大規模物件受注シェアが、前期比▲10.9ポイントの29.1%(1,136億円)と落ち込んだが、次期は比較的土地情報が増えつつある200戸未満の受注を増やしていくことで、規模、地域のバランスの取れた受注・販売を展開する。07年3月期は、受注高4,520億円、連結売上高6,600億円、経常利益560億円を見込んでいるが、当期利益については、(株)フジタとの間で争っている、工事代金35億円余の支払いに関する控訴審判決が5月31日に予定されているため、この影響を考慮して未定としている。