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賃貸マンション一棟売り専業のリビングコーポがマザーズ上場/6月20日

 一棟販売用賃貸マンションの企画・開発・販売を手がける(株)リビングコーポレーション(東京都渋谷区、代表取締役社長:今井武一氏)は、6月20日東証マザーズに上場する。上場に際し、普通株式2,000株を発行、1,000株を売り出す。

 同社は、1990年札幌市で創業。オリジナル賃貸デザインマンションを開発し、ディベロッパー、ファンド、投資家などへ一棟販売するほか、収益物件開発に係るシステムを他のディベロッパーに提供する「企画設計事業」も手がける。オリジナル商品「MODULOR(モデュロール)」は、独自の工法で建物高さ10メートルで4階建てを建設することに加え、打ち放しコンクリートによるデザイン性の高さと堅牢な作り、用地取得から工事監理までを自社管理する諸業務の規格化・システム化により工期を大幅短縮(6ヵ月)。事業トータルでのコストダウンを可能にしている。

 賃貸マンションの運営や管理、販売といった関連事業については自社で行なわず、あくまで企画建設に特化。開発物件も、おおむね土地50坪前後、販売価格2億円から3億円の小規模に限定し、大手ハウスメーカー等との競合を回避する。また、上場にあたって女性をコアターゲットとしたシティホテル企画建設事業も開始。単身者・DINKS向けの分譲マンション建設事業も準備している。

 なお、同社の05年12月期決算は、売上高44億8,000万円、営業利益4億8,500万円、経常利益4億1,900万円、当期純利益2億4,100万円。今期(06年12月期)は、売上高83億3,400万円、経常利益6億2,200万円、当期純利益3億6,900万円を見込む。主力の自社開発事業で、売上げを73億円(前期38億6,300万円)と伸長させるほか、新たにホテル開発で7億円を売り上げる予定。


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