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ミサワホーム、「MGEO」の制震パネルが構造耐力評価の認定取得

 ミサワホーム(株)は28日、(財)日本建築センターより建築基準法に基づく型式適合認定において、「MGEO」シリーズで使用する制震パネルが構造耐力壁として評価を受けたこと、同パネルに従来の鋼製仕様に加え、アルミ製仕様を追加することを発表した。

 制震パネルの構造耐力運用は2006年7月1日から。アルミ製仕様は当面、狭小敷地での選択仕様(従来品の鋼製仕様も選択可能)で運用する。アルミ製仕様の制震パネルの価格は税込で53万2,000円(建築面積100平方メートル以下の場合)。従来の鋼製仕様の価格50万円(同)とほぼ同等の費用で設置できる。

 同社は04年12月より、地震エネルギーを吸収・低減する「制震装置」を設置したMGEOシリーズを販売している。今回、取得した認定は、同シリーズのうち木質系住宅に採用しているものが対象。それ以外の鉄骨系住宅用「MGEO-H」、在来木造リフォーム用「MGEO-R」においては、今後、構造耐力評価を取得する予定としている。

 施工においては、制震パネルは構造体である木質系耐力壁パネルと同様の大きさであり、1階部分の2ヵ所に設置する。制震効果としては地震時の変形を半分に低減すると同時に、通常の耐力壁パネルと同等以上の構造強度を有するが、従来は認定上、耐力壁扱いの評価を得ていなかったために耐力壁の壁量には算定できなかった。今回の認定取得により制震パネルも耐力壁としての適正評価が可能となり、プランニングの自由度がより向上する。

 また、今回アルミ製仕様が追加されるが、従来の制震パネルの変位拡大機構(複合テコ原理を用いたミサワオリジナル機構)部分は鋼製で約170kg(制震パネルとしては約270kg)。これに対し、アルミ製仕様は重量が約100kg軽量化され、手作業による施工が可能となる。これにより、クレーンによる施工の難しい都市部の狭小敷地での対応も容易となる。


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