不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

「新丸の内ビルディング」に新事業の創造拠点「日本創生ビレッジ」を開設/三菱地所

 三菱地所(株)は30日、2007年4月竣工予定の「新丸の内ビルディング」10階に、新事業の創造拠点「日本創生ビレッジ」を開設すると発表した。同拠点により、世界有数の企業・人材・情報が集積する丸の内に、日本初の都心型ビジネスクラブ・オフィス一体型の事業支援モデルを創造する。

 「日本創生ビレッジ」は、07年5月オープンを予定しており、丸ビル7階から移転・拡張する「東京21cクラブ」と、事業初期段階にあるベンチャー企業を主なターゲットとした小割りの新事業支援オフィス(モデルタイプ面積26.2平方メートル、計約20区画)で構成される。

 同社はこれまでも新事業の育成・支援に向けて2000年にベンチャー支援組織「丸の内フロンティア」を組成し、02年秋には丸ビル開業にあわせインキュベーションビジネスクラブ「東京21cクラブ」(会員数約480名)を開業するなど、丸の内再構築の一環として積極的に取り組んできた。同社が支援をしているベンチャー企業13社のうち、これまでに4社が新規株式公開を果たしている。

 新事業支援オフィスではインセンティブプログラムを用意し、利用料の負担軽減を図るとともに「東京21cクラブ」が持つ人的ネットワークを活用して総合的な事業支援を実施する。さらにベンチャーキャピタリスト経験者や会計士、産学連携担当教員などの参画を得て同社内にビジネスインキュベーションユニットを組織し、入居企業の支援体制を整備する。
 なお、同社はプログラムの対価として当該企業の新株予約権を取得する。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら