ミサワホーム(株)は5日、都市型住宅ブランド「URBAN DESIGNERS(アーバン デザイナーズ)」シリーズの第2弾である新商品「VikiFEMY(ビキ・フェミィ)」発売に先立ち、記者発表会と見学会を開催した。
「VikiFEMY」は、日本の伝統的な住文化を生かし、先端技術と融合した「微気候デザイン」を採用している。「微気候」とは、住まいとその周辺に限った局地的な気候のこと。通風や日差しなどを生かし、夏も冬も快適に過ごせるようデザインされている。
住宅が密集する市街地では、防犯やプライバシーの確保のため、室内を覗かれないようにする配慮が必要だが、「VikiFEMY」は、現代版「よしず」である「ウォールルーバー」を採用。通風、採光を確保しながら視線を遮り、安心して窓やカーテンを開けられる空間を作り出している。
また、室内には地窓と高窓を設け、温度差換気を実現。風のない日でも窓の開閉によって、心地よい空気の流れを生み出す通風を確保している。
扉を閉じれば、生活感をなくすことができる「キッチンクローゼット」「ランドリークローゼット」などを採用。女性開発担当を主体として、収納や生活動線の工夫など、“美しく心地よく暮らせる住まい”をめざした。ターゲットは、都市圏の30代後半~40代の共働き世帯としている。
同社代表取締役社長の佐藤春夫氏は、会見で「現在わが社の3大都市圏の販売シェアは45%。他社の販売シェアは、6割が都市圏、4割が地方となっている。VikiFEMYは、都市部での販売を強化することを目的に開発した」などと述べた。
7月15日より、「2階建て」「蔵付き2階建て」「3階建て」の3タイプを同時に、全国(沖縄を除く)で発売する。販売中心価格帯は2000万円~2500万円。価格は3.3平方メートル当たり55万円~85万円。全国70ヵ所に展示棟を建設し、年間販売目標は500棟としている。