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ケネディクス、06年12月期業績予想を上方修正/自己勘定物件の売却益などが増加

 ケネディクス(株)は10日、2006年2月の決算発表時に公表した06年12月期の中間および通期業績予想を修正すると発表した。

 中間期の修正予想は、連結業績が、売上高161億円(前回発表数値比103.8%増、前年同期比191.8%増)、経常利益119億円(同120.4%増、同308.1%増)、中間純利益68億円(同119.4%増、295.3%増)。
 単体業績が、売上高120億円(前回発表数値比101.3%増、前年同期比226.6%増)、経常利益102億円(同109.0%増、同287.8%増)、中間純利益62億円(同100.0%増、235.7%増)と、いずれも前年同期比2倍以上の大幅な上方修正となった。

 同社グループが運用するケネディクス不動産投資法人と日本ロジスティクスファンド投資法人の公募増資および物件組み入れに伴うものを中心に、期初では下期の実現を予想していた自己勘定物件売却益の前倒し計上も含め、計画以上のキャピタルゲインを計上。
 さらに、この2投資法人へ物件を売却した私募ファンドから成功報酬であるインセンティブフィーが計上されたこともあり、期初案件の収益計上が当中間期に集中したことから、大幅な予想超過となる見込みとなったもの。

 通期は、連結業績で、売上高220億円(前回発表数値比35.8%増、前年同期比57.6%増)、経常利益133億円(同33.0%増、同63.9%増)、当期純利益77億円(同30.5%増、61.9%増)。
 単体業績で、売上高156億円(前回発表数値比43.1%増、前年同期比55.7%増)、経常利益111億円(同44.2%増、同55.9%増)、当期純利益67億円(同39.6%増、46.5%増)に上方修正した。

 通期業績の上方修正は、中間期業績の修正に伴うものだが、期初においては当下期の売却を想定していた大型商業施設の開発案件の売却が来期に実現する公算が高まったこと、今後の物件取得などに向けた資金需要に対応する負債性資金の機動的な調達を進めるべく準備中であり、当下期において期初予想を上回る金融費用が計上される見込みであることなどにより、期初予想に比べると下期の収益は小さくなる見込み。


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