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不動産流動化・ファンド事業など好調で大幅増収益、通期連結業績予想も修正/東誠不動産06年11月期中間決算

 東誠不動産(株)は18日、「2006年11月期中間決算短信」を発表、それに伴い19日会見を行なった。

 当中間期(05年12月1日~06年5月31日)の連結業績は、売上高177億4,400万円(対前年同期比36.0%増)、営業利益45億9,100万円(同72.4%増)、経常利益43億1,300万円(同79.0%増)、中間(当期)純利益22億6,400万円(同79.0%増)と、前年同期比で大幅な増収益となった。

 セグメント別では、不動産流動化事業は、「恵比寿東誠ビル」(東京都渋谷区)、「久松町東誠ビル」(東京都中央区)など21棟のバリューアップ物件の販売により、売上高118億3,400万円(同34.4%増)、営業利益は30億4,100万円(同53.5%増)。
 また、不動産開発事業は、「Theプレミアムコート大田中央」(東京都大田区)、「Theパームス用賀」(東京都世田谷区)における戸建・マンション分譲(31戸)、「Theパームス都立大学」(東京都目黒区)、「新宿4丁目ビル」(東京都新宿区)の販売により、売上高32億9,500万円(同▲1.1%)、営業利益は5億8,500万円(同29.3%増)となった。
 さらに当期より連結となった不動産賃貸事業は、売上高8億400万円(同4.0%増)、営業利益は4億5,200万円(同2.1%増)。不動産ファンド事業は、同社がアセットマネージャーを努めるファンドの物件購入が順調に進展したことにより、売上高7億8,400万円(同491.5%増)、営業利益は6億6,300万円(同487.4%増)。
 不動産管理事業は、売上高7億900万円、営業利益は5,600万円。オルタナティブインベストメント事業は、同社がアセットマネジメント業務を受託している不動産担保付債権ファンドが当期にクローズを迎えたことから、売上高3億1,700万円、営業利益は2億9,900万円(同▲1,000万円)となった。

 なお、06年11月期通期の連結業績予想を06年4月に公表した数値から修正した。
 06年11月期の連結業績予想は、売上高266億5,700万円(前回発表数値比▲6.6%、対前年同期比51.1%増)、営業利益53億5,600万円(対前年同期比51.5%増)、経常利益47億5,000万円(前回発表数値比9.7%増、前年同期比60.0%増)、当期純利益24億6,000万円(同9.3%増、同54.5%増)を見込んでいる。
 業績予想の修正は、不動産開発事業において06年11月期に予定していた物件の一部の販売開始時期を07年11月期に変更したこと、不動産流動化事業において売却価格が予想売価を上回ったことなどによるもの。

 なお、会見の席で代表取締役社長の山口誠一郎氏は「現在推進中の中期経営計画の1つ、トーセイ・リート・アドバイザーズの07年度11月期中の上場をめざし、力を入れたい」と語った。


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