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6月の中古マンション価格、首都圏で2ヵ月連続して上昇/東京カンテイ調べ

 (株)東京カンテイは19日、2006年6月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格月別推移」を発表した。

 同調査のデータは、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプのみ)の売り希望価格を各行政区単位ごとに集計・算出し、その平均単価を一般的なファミリータイプ価格に即するよう70平方メートル換算したもの。

 これによると、6月の首都圏全体の中古マンション価格は2,579万円(前年同月比5.8%増、前月比0.5%増)と上昇した。2,600万円弱という価格は、2004年12月以来の水準。1月以降上昇と下落を交互に繰り返していたが、今年に入り初めて2ヵ月連続で上昇した。都県別でも、いずれも前月比上昇している。

 また、近畿圏全体も1,650万円(同2.2%増、同0.7%増)と、5月以降2ヵ月連続で上昇。府県別では、大阪府は1,738万円(同5.1%増、同0.8%増)、兵庫県は1,587万円(同0.0%、同1.7%増)と、首都圏同様に穏やかな上昇傾向を示した。
 他方、中部圏は1,357万円(同0.7%増、同▲1.4%)と前月比下落。価格は3月以降前月比ベースで僅かながら上昇していたが、6月は県別でも、愛知県は1,381万円(同0.8%増、同▲1.8%)と、中部圏とともに4ヵ月ぶりに前月比下落した。

 主要都市別では、首都圏は、東京23区3,443万円(前年同月比2.5%増、前月比0.4%増)、さいたま市2,003万円(同3.1%増、同4.3%増)と上昇。さいたま市は、3ヵ月ぶりに2,000万円台に乗せた。
 一方、横浜市2,314万円(同3.2%増、同▲0.2%)、千葉市1,623万円(同▲0.8%、同▲1.6%)と下落となった。さいたま市以外の変動幅は小幅であり、価格はおおむね安定している。

 近畿圏では、大阪市は上昇し、1,972万円(同7.9%増、同3.1%増)とほぼ4月の水準に戻った。また、神戸市も1,559万円(同▲6.4%、同0.8%増)と上昇。6月は主要都市が上昇傾向となり、近畿圏全体の穏やかな価格上昇の牽引役を果たした。
 中部圏は、名古屋市の価格が前月比下落し、1,530万円(同0.9%増、同▲3.1%)となった。前月比の下落は4ヵ月ぶりであり、2006年2月以降続いた価格上昇に一服感が出た。


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