ホテルとマンションを全国展開するアパグループは26日、(株)あたかやとの間で、あたかやより温泉旅館「佳水郷」(石川県加賀市片山津温泉)を取得することについて合意したと発表した。
「佳水郷」は1934年9月に開業。100室の客室数を有するほか、柴山潟や白山連峰を一望できる大浴場や室内温水プール、ジャグジー、サウナなどを備えたクアゾーン、コンベンションホールや大小宴会場などの施設を有し、片山津温泉において有数の規模の施設を持つ温泉旅館として全国的にも高い知名度を誇ってきたが、近年は慢性的な経営不振に陥っていた。
今般、同社が同旅館を取得することにより、過剰債務という財務上の制約から解放された状況で温泉旅館事業を展開していくことが可能となり、同社の経営ノウハウやネットワークを活用することで施設の持つ高いポテンシャルを活かして経営改善を図っていく。
なお、今後譲渡契約に向けて交渉を進め、2006年9月1日に「アパリゾート佳水郷(仮称)」としてオープンすることを計画している。
同社はマルチハビテーションというコンセプトに基づき、マンション購入者に対して自動的にアパホテルやリゾート施設を特別料金で利用できるなどの特典を有するオーナーズクラブに入会するサービスを展開している。今般、特に会員から要望の強かった温泉旅館を取得したことにより、会員へのメリットもより拡充することになるとしている。