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不動産流動化事業を手がける連結子会社を譲渡/アルデプロ

 (株)アルデプロは31日、同社が保有する、連結子会社(株)アルデプロアセットマネジメント(AAM)の株式85.05%を、プラチナ・アドバイザーズ(株)(東京都新宿区、代表取締役:橘康浩氏・羽田一彦氏)に譲渡した。

 AAMは、不動産運用に関するコンサルティング業務やアセットマネジメント業務の受託、同社保有不動産の証券化やファンド組成を目的として2005年10月に同社が100%出資して設立した子会社。
 一方、譲渡先であるプラチナ・アドバイザーズは、2006年2月に設立。不動産流動化アレンジメント業務、不動産ファンドのアセットマネジメント業務、不動産投資顧問業務などを主な事業内容とする。

 同社では、投資事業組合や特別目的会社(SPC)を活用した不動産流動化スキームにおいて、制度上の取扱いなどに問題点が指摘され、実際に会計実務において混乱が生じている事例が散見される中で、グループ内においてこうした不動産流動化スキームを行なうことによるシナジー効果は限定的であると判断。
 また、AAMにとっては、不動産ファンド運用会社の意思決定を不動産ファンドへの出資者主導で行なうことにより、不動産ファンド受託の可能性を高めることが期待できることから、今回の譲渡を決定した。
 譲渡によりAAMは同社の連結対象会社から外れるが、以後も優先的に同社の物件情報の提供を受けるとともに、外部からの不動産情報も幅広く受け入れ、継続して大規模かつ長期的ファンドの組成をめざしていく方針。

 なお、同社の2006年7月期の業績においては、子会社株式売却益として1,700万円計上を予定している。


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