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06年上期は物件数・戸数共に増/不経研、「首都圏投資用マンション市場動向」

 (株)不動産経済研究所は9日、2006年上期および2005年1年間の「首都圏投資用マンション市場動向」を発表した。

 2006年上期(1~6月)に供給された投資用マンションは118物件(前年同期比26.9%増)、4,667戸(同9.6%増)となり、共に前年同月比で大きく伸びた。平均価格は2,269万円(同▲3.4%)、平方メートル単価は95.4万円(同1.7%上昇)。
 エリア別では、400戸を上回ったのは新宿区(444戸)のみ。300戸台が3エリア、上位5地区のシェアは37.9%(同▲10.1%)と大きく落ち込んだ。一方で、都下、川崎で供給があったため、供給エリア数は全32エリア(前年同期24エリア)に拡大している。
 事業主の供給トップはエフ・シー・コーポレーション(490戸)、ついでトーシン(460戸)、TFDコーポレーション(393戸)の順。上位5社のシェアは44.8%(前年同期比▲8.8ポイント)。

 一方、2005年1年間に供給された投資用マンションは190物件(前年比10.5%増)、8,548戸(同▲0.8%)となった。供給戸数は過去最高だった03年(188物件、8,983戸)から2年連続の減少。
 同社では、ファンドによる高値買いの影響により、需要が供給に追いつかない状況や、供給企業数の激減、地価上昇局面に入ったことから、都区部の用地取得が困難になってきたことなどが、供給戸数減少の要因と分析している。
 平均価格は2,365万円(前年比4.8%上昇)、平方メートル単価は96.0万円(同1.1%上昇)と、それぞれ上昇。供給エリア数は全29エリア(前年24エリア)に拡大。エリア別供給戸数は、前年587戸で第6位だった千代田区が、899戸(前年比53.2%増)と大幅に増加し供給トップとなっている。
 事業主の供給トップはエフ・ジェー・ネクスト(1,076戸)で、初のトップ。以下、スカイコート(958戸)、菱和ライフクリエイト(941戸)と続いた。上位5社のシェアは49.1%(前年55.6%)。


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