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減収減益ながらも順調に推移/三菱地所07年3月期第1四半期決算

 三菱地所(株)は10日、2007年3月期第1四半期業績を発表した。

 当期(2006年4月1日~6月30日)の連結業績は、売上高1,771億1,100万円(前年同期比▲6.4%)、営業利益247億7,700万円(同▲33.3%)、経常利益199億5,800万円(同▲36.5%)、四半期(当期)純利益34億7,300万円(同▲76.9%)と減収減益となった。

 セグメント別では、ビル事業が、営業収益851億1,600万円(前年同期比121億100万円増)、営業利益は246億7,800万円(同28億2,600万円増)となった。2005年10月に竣工した「東京ビル」や既存ビルの賃料改定等が収益に寄与し、空室率も2006年3月末の3.59%から2.77%へ改善。資産ポートフォリオの入れ替えを進めており、4月には「山王グランドビル」の持分一部売却に伴う不動産販売収入があったことも要因となっている。

 住宅事業は、営業収益326億100万円(前年同期比1億2,600万円増)、営業利益は14億7,500万円(同▲7億2,900万円)となった。マンション販売は順調に推移。6月末時点では、通期売却計上予定額のうち約92%はすでに契約済みとなっている。また、完成在庫は、3月末では、226戸あったが、6月末の段階では141戸となった。

 資産開発事業は、営業収益26億9,900万円(前年同期比▲252億7,900万円)、営業利益は16億2,400万円(同▲91億400万円)となった。前期は資産開発物件の売却があったが、今期はその部分がないため、対前年比で大きく減収の要因となった。

 10日の決算発表会の席上、同社執行役員広報部長・風間利彦氏は「業績は順調に推移している。昨年、過去最高だった営業収益、営業利益、当期純利益は、今期もさらに上回る見込みで進捗している」と話した。

 なお、通期の連結業績予想は、5月11日に発表したものから変更はなく、売上高8,750億円、経常利益1,340億円、当期純利益620億円を見込む。


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