不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

「アクティブ・シニア・プロジェクト」始動。第1弾はペット共生マンション/マツヤハウジング

玄関のベンチシートを開けると、ペットの足など洗える多機能足洗い場は自社で開発。
各住戸の真ん中にはペット専用居室を設置。多方面に入口があり、ペットの動線を管理できる
「アクティブシニア世代が共感できるマンションを供給していきたい」と語る、同社代表取締役の久保棟男氏

 マツヤハウジング(株)(東京都品川区、代表取締役:久保棟男氏)は、「アクティブ・シニア」の趣味志向に合わせたコンセプト・マンションの供給プロジェクトを始動した。第1弾となる「ガーデンホーム多摩永山」(東京都多摩市)を、9月16日から発売する。

 50代後半から60代半ばの元気なシニア層をアクティブ・シニアと定義。その趣味志向を「ゆとり派」を中心に、「ペット共生派」、「健康・スポーツ派」、「インドア習い事派」、「仲間と趣味派」の5つに分類し、さらに「都会暮らし派」「田舎暮らし派」の立地エリアによる分類と複合的に組み合わせ、物件ごとにコンセプトを企画していく。単に「シニア向けマンション」と規定するのではなく、シニア層を中心としながら、コンセプトを強く打ち出すことで若年層も呼び込み、趣味志向が同じ多世代によるコミュニティー形成を狙う。

 第1弾となる「ガーデンホーム多摩永山」は、京王相模原線「京王永山」駅徒歩13分に立地する地上6階建て・31戸のマンション。住戸は、1LDK~3LDK、専有面積56~74平方メートル。販売価格は未定。「ペット共生派」、「ゆとり派」のニーズを捉え、ペットとの共生に対応。専有部分に業界初の玄関内部に設置する自社開発のペット用足洗い場、マルチ動線のペット専用居室、共用部分には薬浴もできる温水ペットバスも備えたグルーミングスペースや屋上ドックランなどを採用。さらにペットクラブ運営会社と提携し、しつけやグルーミング教室などを行なうペットクラブも展開する予定。

 「永山」に続く第2弾は、東京・新宿エリアで計画。「健康・スポーツ派」、「ゆとり派」に提案する、本格的なゴルフ練習が可能なマンション。地下にフォームチェック機能付きゴルフ練習ブース、屋上に天然芝と人口芝を敷き詰めたパターゴルフ練習場を設ける。地上5階建て・販売戸数は63戸。住戸は、2LDK・50平方メートルが中心。販売開始は07年2月頃を予定している。

 また、第3弾は「仲間と趣味派」、「インドア習い事派」、「ゆとり派」に提案するマンションを、神奈川県大磯町で計画中。ゆとりと明るい生活を演出するライトコート付き住戸、共用廊下にて近隣住民と触れ合いのできる廊下、ダンスホール、坪庭浴室などを配していくほか、将来、介護が必要になった場合に対応できる「シニア・プランニング」の選択も可能とする。

 8月31日会見した、同社社長の久保棟男氏は「まもなく1,000万人の団塊世代が定年を迎えるが、まだまだ元気に活動したい人たちがたくさんいる。そのような方たちが共感できる、豊かな人生を送れるマンションを造りたい」と抱負を述べた。

 なお、同社は今回発表した「アクティブ・シニア」向けマンションへの反響を見ながら、その供給量を決定したいとしている。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら