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首都圏成約価格戸建(新築)、マンション(新築・中古)ともに上昇/アットホーム調べ

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は28日、同社のネットワークにおける首都圏2006年8月期の「売物件」について、物件登録数・登録価格、および成約数・成約価格を明らかにした。

 これによると、物件登録数は中古マンションが1,568件となり、前年同月比は▲3.7%。前年同月比2ヵ月連続のマイナス。新築戸建は1万508件(同▲13.9%)とマイナスに転じた。

 首都圏平均の登録価格は、中古マンションが1平方メートルあたり31.78万円(前年同月比▲0.8%、前月比1.6%増)で前年同月比20ヵ月連続のマイナス、1戸あたりは1,913万円(同▲2.1%、同1.5%増)と同20ヵ月連続のマイナスとなった。
 新築戸建は1戸当たり3,438万円(同1.2%上昇、同▲0.1%)で同10ヵ月連続のプラス。中古戸建も同3,137万円(同0.3%上昇、同0.6%上昇)となり、同4ヵ月連続の上昇。また、居住用土地は1平方メートル当たり17.53万円(同▲13.6%、同▲14.2%)となった。

 首都圏平均の物件成約数は、中古マンションが541件(前年同月比▲2.3%)と前年同月比マイナスとなった。都下・千葉県が大幅減。東京23区は都心で広めの物件にニーズがあり、城南エリアが成約増となったが、城西・城東が振るわなかった。埼玉県は、さいたま市のファミリー向け物件の好調が続いている。
 新築戸建は1,371件(同▲20.3%)で、5ヵ月連続の減少となった。中古戸建も299件(同▲12.6%)、同じく5ヵ月連続の減少となった。

 首都圏平均の成約価格は、中古マンションが1平方メートルあたり33.56万円(前年同月比3.4%上昇、前月比0.4%上昇)と前年同月比3ヵ月連続のプラスとなった。1戸あたりでは2,000万円(同5.7%上昇、同▲1.3%)となり、同7ヵ月連続で上昇した。
 これは広めの物件へのニーズが旺盛なためであり、ファミリー向けの成約が増え、平均面積(59.61平方メートル〈同2.3%増〉)は同6ヵ月連続で拡大した。また東京23区では、都心の高額物件の成約が堅調で、1戸あたり価格(2,659万円〈同14.3%増〉)が同11ヵ月連続のプラスとなっている。
 新築戸建は1戸あたり3,636万円(同6.7%上昇、同1.5%上昇)で前年同月比は2ヵ月連続のプラスとなった。価格は全てのエリアで上昇しており、物件の選別化が進んでいる。東京23区は高額物件の成約が堅調だった。中古戸建も同2,884万円(同3.0%上昇、同2.4%上昇)、同じく2ヵ月連続してプラスとなった。

 他方、新築戸建については、新築戸建における登録物件数上位5区・市と、成約物件数上位5区・市とではその半分程度が食い違っているなど、需給のミスマッチが顕著に見受けられた。


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