積水化学工業(株)住宅カンパニーは3日、団塊Jr世代およびJrネクスト世代向けの新商品「bj plus(ビージェイ・プラス)」を10月28日から販売すると発表した。
今回発表した「bj plus」は、同社が2002年に団塊Jr向け商品第1弾として「ハイムbj」を発売してから4年が経過、ターゲットとする団塊Jr世代のニーズがより明確に見えてきたことから、同世代に加え、ネクスト世代によりいっそう特化した商品として開発したもの。開発にあたっては、団塊Jr世代、ネクスト世代の住まいへの嗜好として浮かび上がってきた「合理的な暮らし」「生活効率アップ」「プロセスを楽しみたい」などのキーワードに、デザインや暮らしのこだわり、さらに小規模敷地という要素を組み込んだ。
同商品では、玄関ホール、階段などの機能を集中させたユニット「コネクト・ユニット」を採用。これにより、空間効率を向上させ、居住用スペースをより広く活用できるようにするとともに、このユニットをプラスすることでL型・T型の建物形状を形成、小規模敷地の効率的・効果的な活用を可能とした。
室内は、ユニットの活用により、玄関ホール「Doma Field」、1階「Public Field」、1.5階「α Field」、2階「Flex Field」の4つのフィールドで構成。「Doma Field」を収納やユーティリティ、ペットスペースとして、「α Field」をハウスキーピングコーナーやSOHO、家族のスタディスペースとして活用するなど、空間へのこだわりに応える。また、吹き抜け空間により1階との連続性を保つ「Flex Field」では、可動収納を活用することで、ライフスタイルに合わせた空間活用を提案する。
オープンプランの課題となる夏冬の温熱環境には、「空気温熱デザインシステム」の導入で対応。床下に外気を入れない基礎断熱をはじめ、独自の全館暖房換気システム「ウォームエアリー」、換気・排熱を促す起風天窓を核とした「クールエアリー」の採用により、オープンプランでありながら快適な住み心地を実現した。
販売にあたり、10月27日に「bjスタイル・ウェブ」(http://www.heim-bj.com/)をオープン。家具・家電メーカーとのタイアップにより、サイト上でバーチャルに空間をコーディネートし、インテリアイメージを確認することなどができる。
外観デザインは、「ハイムbj」でベースとしていたシンプルモダンに加え、ナチュラルモダンテイストを用意。販売価格は3.3平方メートル当たり61.5万円から。北海道、沖縄、一部積雪地帯を除く全国で販売し、初年度500棟の販売を見込むとしている。
会見で、専務取締役住宅カンパニープレジデントの東郷逸郎氏は、「ベビーブーマージュニア(bj)世代は大きなボリュームゾーン。この商品では、bjがより多く求めている可変性を特に強調したい」と語った。
また、取締役住宅カンパニー住宅事業部長・西村正史氏は、「『ハイムbj』も前年比3割程度の伸びを見せているが、『plus』販売により、『bj』全体でさらに10%程度販売棟数を増やしていきたい」と述べた。