（株）東京カンテイは20日、2006年9月度の「三大都市圏・主要都市別／中古マンション70平方メートル価格月別推移」を発表した。
同調査のデータは、同社に登録された中古マンション（ファミリータイプのみ）の売り希望価格を各行政区単位ごとに集計・算出し、その平均坪単価を一般的なファミリータイプ価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
これによると、9月の首都圏全体の中古マンション価格は2,442万円（前年同月比▲1.0％、前月比▲1.5％）。首都圏の中古価格は上昇傾向であったが、9月はやや下落、価格上昇に一服感が出た。都県別では、埼玉県を除く3都県でほぼ横ばいとなり、極めて堅調に推移していることが分かった。
また、近畿圏全体は1,677万円（前年同月比3.8％増、前月比▲0.７％）となり、5ヵ月ぶりの下落となった。府県別では、大阪府 1,758万円（同4.3％増、同▲0.3％）、兵庫県1,627万円（同2.5％増、同▲0.6％）と変動したが、価格の安定傾向に変化はない。
中部圏は1,383万円（同3.1％増、同0.5％増）となり、上昇幅は小さいが価格は3ヵ月連続で緩やかに上昇している。愛知県も、1,416万円（同3.9％増、同0.4％増）と安定傾向を示した。
主要都市別では、首都圏は、東京23区で3,680万円（前年同月8.4％増、前月比3.1％増）と上昇。一方、横浜市が2,321万円（同3.3％増、同 0.0％）、千葉市が1,601万円（同▲0.9％、同1.4％増）、さいたま市が1,952万円（同3.1％増、同▲3.0％）と価格は安定傾向となった。首都圏では東京都の上昇ぶりが際立っている。
近畿圏では、大阪市で2,028万円（同10.6％増、同1.8％増）と、59ヵ月ぶりに2,000万円台に到達。また、神戸市も1,679万円（同1.5％増、同3.6％増）と上昇した。
中部圏では、名古屋市の価格が1,637万円（同7.8％増、同1.5％増）となり、上昇傾向にある。