(株)東京カンテイは、売買事例を対象とした首都圏の“距離圏別・駅別”住宅市場動向を調査、結果を発表した。
2006年の首都圏の住宅地価(坪単価)を山手線ターミナル駅から10kmごとに区分し、その推移を見ると、10km圏では2004年以降上昇に転じ、176.9万円(対前年比5.0%上昇)となった。同様に20km圏では116.1万円(同4.8%上昇)、30km圏では74.2万円(同1.2%上昇)といずれも上昇。
一方、40km以遠では地価下落に歯止めが掛かっておらず、40km圏では57.8万円(同0.1%下落)、50km圏では45.7万円(同1.9%下落)、50km以遠では40.3万円(同1.7%下落)となった。
1999年との対比による2006年の駅別住宅地価上昇率の上位30駅は、10km圏内の駅が24駅を占め、都心近郊での上昇傾向が明確となった。1位は東急東横線「自由が丘」駅で、住宅地価水準は304.9万円(対1999年比128.5%)。6位の地下鉄東西線「浦安」駅以外はすべて城南・城西エリアに延伸する沿線の駅となり、都心部から同エリアにかけての住宅地の地価が本格的に上昇傾向にあることが分かった。