（株）日立ビルシステムは27日、最新のエレベーターやセキュリティ機器を搭載した移動型ショールーム「マルチキャンペーンカー」を製作、全国を巡回訪問すると発表した。
同社は2003年、先進技術やサービスを、ビルオーナーやディベロッパー、設計事務所などの顧客に体験してもうことを目的として、体験型ショールーム「日立ビルソリューション-ラボ」を開設し好評を得てきた。しかし、首都圏以外の顧客やマンションの一般居住者などが来場することは困難だった。
そこで、製品やサービスを全国どこでも体験できるよう、「マルチキャンペーンカー」を製作。事業拡大につなげるとともに、ビルおよびエレベーター利用者に向けた防災・防犯活動を推進する。
「マルチキャンペーンカー」では、エレベーターを遠隔で監視・診断する遠隔知的診断システム「ヘリオス」や、エレベーターのリニューアル効果、マンションやオフィス向けのセキュリティシステムなどを体感することができる。
また、遠隔閉じ込め救出システム「ヘリオスレスキュー」や地震や停電時の閉じ込めを防ぐ管制運転システムの体験メニューがあり、学校や地域の防災活動などにも活用できる。
同社では、オフィスやマンションのセキュリティシステムなど、ビル総合サービス事業の強化を目的としている。