不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

康和地所コンサルによる賃貸型外断熱マンションが竣工

「シェーンバウム」外観
内覧会で公開された304号室(賃料8万7

 康和地所(株)がコンサルティングを手がけた、(株)グリュック(東京都板橋区、代表取締役:佐野純一氏)による賃貸型外断熱マンション「シェーンバウム」(東京都板橋区、総戸数31戸、賃貸可能戸数27戸)がこのほど竣工し、28日、報道関係者向けの内覧会が行なわれた。

 同物件は、都営三田線「志村坂上」駅・「志村三丁目」駅ともに徒歩8分に位置する、鉄筋コンクリート造地上9階建ての賃貸マンション。
 康和地所がこれまで分譲マンションで培ってきた外断熱工法の経験・ノウハウを生かし、コンサルティングを担当。環境に優しい省エネルギー性能や、部屋間でのヒートショックがない健康性能などの外断熱工法の特長を、賃貸住宅で実現させた。

 グリュックは同物件の管理会社として設立された会社で、もともと同物件は佐野氏が個人施主として建設したもの。同地に建っていた佐野氏の実家および賃貸住宅の建て替えにあたり、外断熱の賃貸マンションを建設することとしたという。
 住戸タイプは単身者向けの1K(25.51平方メートル~29.23平方メートル)。アルミ製の1,000倍熱を伝えにくく、防音にも効果のある樹脂製サッシや、遮熱性の高い「Low-Eペアガラス」など、康和地所の分譲マンションと同様の外断熱仕様を採用した。
 賃料は、近隣相場と大きく乖離しない、8万円~9万7,000円(管理費込)。「将来にわたって、新築時の賃料をキープできる設定とした」(佐野氏)という。

 康和地所では、同物件の1室をグリュックより借り上げ、宿泊設備を整えたうえで、近隣に建設中の同社分譲マンション「リリーベル志村サーモス」(東京都板橋区、総戸数35戸)購入検討者などを対象に、3月上旬より宿泊体験用の施設として提供していく。
 また、同物件そのものが、いわば“外断熱工法を体感できる住まい”となることから、康和地所・専務取締役の久保郁八氏は、「賃貸住宅に入居してもらうことで、外断熱の良さを知ってもらえることは大変ありがたい」と話した。


最新刊のお知らせ

2025年6月号

本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス ご購読はこちら