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新「MGEO-R」が住宅等防災技術評価を取得/ミサワホーム

MGEO-Rの制震壁

 ミサワホーム(株)は12日、在来木造リフォーム用の制震システム「MGEO-R(エムジオアール)」を新仕様に変更するとともに、(財)日本建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得し、制震壁を耐震要素として取り扱うことが可能となったと発表した。

 MGEO-Rは、2005年10月1日より販売しており、これまでに100棟以上の受注を受けている。
 新仕様の制震壁は、既存構造体との接合に用いる部材を、構造用合板から構造用集成材に変更。制震壁脚部と基礎との接合方法も改良することにより、制震性能を向上させ、これまで4枚必要だった最低設置枚数も2枚で同等の効果を発揮することとなる。
 従来の施工方法も、最低設置枚数が減少するため、建物の外壁と内部のいずれにも設置できることで自由度が向上し、多彩なリフォーム提案が可能となった。
 さらに、これまで設置条件として、既存の柱を必要としていた建物の構造体との接合方法も、基礎および梁と制震壁を直接接合することで、既存の柱が不要となり、設置ヵ所の自由度を向上させている。

 制震壁を設置する部分の無筋コンクリート基礎の補強方法についても、従来の添え基礎補強に加えて、アラミド繊維補強を新たに導入。
 これにより、新耐震基準以前の建物に多く見られる無筋コンクリート基礎の補強方法を状況に応じて選択でき、より効率のよい補強計画を立てることが可能となる。

 同社では、ミサワホームイングブランドによる耐震リフォームを推進していくほか、他の建築業者への外販も視野に入れMGEO-Rの拡販をめざすとしている。
 販売開始は4月1日より、本体販売価格は58万8,000円。


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