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「住宅金融支援機構」が発足

記念セレモニーで挨拶する島田理事長
島田理事長と、同機構のイメージキャラクターを務める女優の紫吹 淳さんにより新シンボルマークが披露された

 3月31日付で廃止された住宅金融公庫の事業を引き継ぎ、独立行政法人「住宅金融支援機構」(理事長:島田精一氏)が4月1日に発足した。これを記念し、2日、東京都文京区の同機構本店で披露セレモニーが行なわれた。

 セレモニーでは、島田理事長と、同機構のイメージキャラクターを務める女優の紫吹 淳さんが、新シンボルマークの除幕を行なった。除幕の後、挨拶した島田理事長は「住宅金融公庫は、設立以来57年間で、長期・固定の住宅ローンを1,950万戸に提供し、日本の住宅環境整備に貢献してきた。政府の政策金融機関として、財政投融資や国からの支給金により運営してきた住宅金融公庫は、独立行政法人・住宅金融支援機構として、独立独歩の道を歩むこととなった。
 独立行政法人となったが、これからも国民に不可欠な住宅ローンの提供による、住宅環境整備と質の向上を図るとともに、公共的金融機関として、災害時住宅金融や子育て・高齢者向け賃貸住宅などへの融資も重要な仕事として続けていく。生産性・透明性を高め、安定的で多様な住宅ローン商品を提供し、1,500名の職員一同、ステークホルダーの皆さんの役に立てるよう全力を挙げて努力していきたい」などと語った。

 同機構は、財政投融資を原資とした直接融資から撤退。民間との提携による長期固定金利住宅ローン「フラット35」を提供する証券化支援事業を柱に、住宅融資保険業務、住情報提供業務、災害関連・都市居住再生融資業務などを展開していく。


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