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不動産再生事業好調により純利益178%増/サンフロンティア07年3月期決算

 サンフロンティア不動産(株)は11日、2007年3月期決算説明会を開催した。

 当期(2006年4月1日~07年3月31日)の売上高は352億5,400万円(前年同期比110.7%増)、営業利益87億800万円(同131.8%増)、経常利益82億8,900万円(同138.6%増)、純利益48億5,300万円(同178.3%増)となった。

 リプランニング事業においては、ファンドなどの需要を背景とした不動産価格の上昇などにより販売価格も上昇。仕入れ物件においても、質・規模の向上を図ることができた。また、早期完結型プロジェクトと中期型プロジェクトを組み合わせることにより全18件を販売する一方、同社初の大型プロジェクトである「USCビルプロジェクト」も計画どおりに完了し、売上高326億6,267万円(前年同期比117.2%増)、営業利益85億1,077万円(同108.9%増)となった。

 不動産サービス事業の売買仲介および賃貸仲介では、リプランニング事業における物件仕入れや、商品化プロセスなどの多様化に伴う高難度化の対応に注力した結果、減収減益となった。プロパティマネジメント事業に関しては、他社私募ファンドなどからの受託が順調に増加したこと、およびそれらの実績をもとにJREIT組み入れ物件の受託に成功したことなどにより増収増益となった。これらの結果、売上高16億4,708万円(同▲1.3%)、営業利益3,716万円(同▲82%)となった。

 今後は販売予定物件を確実に商品化し売却するとともに、多様なリノベーション企画のノウハウを積み重ねて人材を育成し、来期以降の仕入れ活動に生かしていくとしている。
 また、不動産再生事業からの派生ビジネスとして不動産証券化事業を出口戦略に併用しつつ進化発展することにより、株主価値・企業価値の極大化を図っていとしている。

 説明会において代表取締役の堀口智顕氏は「PM事業の契約数が増えてきている。現在の売上高はまだ少ないが、今後伸びていく事業として力を入れていきたい。また、2月に東証に上場できたことについて皆様に感謝したい」と述べた。

 次期見通しについては売上高550億円、営業利益106億9,000万円、経常利益99億円、純利益52億円を見込んでいる。


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