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交換取引による差益が収益に寄与/JRE07年3月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人は17日、2007年3月期決算を発表した。
 
 当期(2006年10月1日~07年3月31日)の営業収益は169億6,000万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は83億400万円(同17.9%増)、経常利益は71億8,400万円(同20.2%増)、純利益は71億8,300万円(同20.2%増)、1口当たりの分配金は1万7,521円(前期1万7,302円)。
 
 当期は、取得物件の機能維持および機能向上のため、リニューアル工事を実施し、建物設備を充実させた。また、テナントの視点に立った運営管理および精力的な新規テナント誘致活動等の取組みにより、期末時点で97.8%の高稼働率を維持。賃料水準の底上げに向けた取組みも実施している。

 また、ポートフォリオ見直しの一環として、同社が保有していた三菱総合研究所ビルヂング(東京都千代田区)と、三菱地所(株)の保有していた三菱UFJ信託銀行本店ビル(東京都千代田区)の交換取引を行ない、4億5,900万円の交換差益を計上。同投資法人が保有する物件はオフィスビル50物件、取得価格の総額が4,412億7,600万円、総賃貸可能面積が39万7,928平方メートル、テナント数887となった。
 
 説明会の中で、同社代表取締役社長の荒畑和彦氏は「外国の投資主の比率は上昇しているものの、個人投資家は減少傾向にある。個人向けの決算説明会を開催し、商品特性をご理解いただく機会を設けていきたい。また、これからは健全な財務を維持していくなど、内部成長に軸足をおき、外部成長は慎重に取り組んでいく」と語った。

 次期運用状況については営業収益170億円、経常利益70億円、純利益70億円、一口当たりの分配金1万7,090円を見込んでいる。


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