リゾート事業協会はこのほど、「平成18年のわが国リゾート事業について」と題した『リゾート白書2007(Vol.9)』を発行した。
同白書では、06年度の国内リゾート(リゾートマンション、リゾート施設、会員制リゾート、関連施設)の概況、05年度の海外リゾート動向などをまとめている。
リゾートマンションの06年度供給戸数は941戸で、前年度比77.5%と大幅に増加。過去5年間で最大の供給となった。坪単価は、軽井沢を中心に一部の高額物件が価格を引き上げ、159万円(前年度比▲5.9%)と、過去10年間では昨年度に次ぐ高水準。売上戸数も、791戸(同58.5%増)と伸長した。
これらリゾートマンション市場の活況について、同協会は「長い停滞から回復の兆しが見えてきたが、需要が堅調なエリアは軽井沢、熱海、箱根といった一部地域で、こうしたエリアに人気が集中してブランド化が進み、一層需要が高まっている」としている。また、その需要を牽引するユーザー層として「団塊世代」と「30歳~40歳代の新富裕層」をあげ、「いずれもライフスタイルにこだわりを持つ『こだわり消費』の担い手であり、ワンランク上の商品力を磨く事が、需要取り込みのカギ」と分析している。