日本コンストラクション・マネジメント協会(日本CM協会)は6日、「建築会館ホール」(東京都港区)において、2007年度通常総会を開催し、各委員会の活動報告や06年度収支決算および監査報告を行なった。
報告事項では、「CMスクール」について、CM業務提供者のスキルアップやCMマネジャーの育成といった基本方針を確認したほか、秋には「CM解説コース」「実践・理論コース」「特別講義」の開講をめざすとした。
また、同協会が一括して保険契約者となり、建築物の物理的損害を復元するための費用損害の補償などがされる「CMR賠償責任保険」の商品化については、東京海上日動火災保険(株)(シェア85%)、ニッセイ同和損害保険(株)(同10%)、ロイズ・ジャパン(株)(同5%)の3社の共同保険とすることなどが決定、募集体制を構築することを今後の課題とした。
「CCMJ資格登録更新制度」については、継続教育の仕組みを設計。“活動型”“参加型”“自己学習型”の3タイプから、登録更新ポイント付与基準を設定し、更新期限である5年間での取得シュミレーションを行なった。
第2部では芝浦工業大学工学部建築学科教授、(株)構造計画プラス・ワン代表の金田勝徳氏による記念講演「耐震強度偽装と法改正(構造設計実務者の視点から)」を実施。2005年に発生した事件の背景や、それよる法改正が実務者に与える影響の解説などが行なわれた。
続く懇親パーティーで、挨拶に立った同協会・近江 隆会長は「今の建築界は転換期にあると実感している。発注者から職人までのパートナーシップ作りをしていくと同時に、当協会の公益法人化をめざすことで、社会での認知度を高めていきたい」などと語った。
- 駅別マンションストック最多は「川崎」駅。「マンションデータ白書 1956-2006」刊行/東京カンテイ
- 持家・貸家が減少したものの分譲住宅の増加で、4ヵ月ぶり10.6%増/東京都2007年4月「新設住宅着工統計」