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“ハイ免震”を採用した賃貸住宅「LATER・SWING(ラテル・スイング)」販売開始/スターツ

免震低層賃貸住宅「LATER・SWING(ラテル・スイング)」完成予想図

 スターツグループであるスターツCAM(株)(東京都江戸川区、代表取締役社長:関戸博高氏)は26日、エス・テク・リソース(株)(東京都江東区、代表取締役社長:遠藤慎二氏)の株式を3月26日付で取得。エス・テク・リソースが開発した「ハイ免震」工法を導入した「LATER・SWING(ラテル・スイング)」の土地所有者向け販売を開始したと発表した。
 
 「ハイ免震」とは、エス・テク・リソースが清水建設(株)と共同開発した小規模建築物などに対応した免震装置。建物の荷重を支え、地震時には地盤の揺れから建物を絶縁する「鋼製ベアリング」、揺れによって移動した建物を元の位置に戻す「円筒ゴム」などが設置されている。

 ラテル・スイングは、2×4構造、地上3階建て、全12戸。建築面積294.87平方メートル、延床面積701.34平方メートル。
 「ハイ免震」工法の普及を図ることを目的に、標準仕様とし、特別価格として坪単価47万円からと、従来の耐震構造住宅とほぼ同じ価格で販売する。
 通常の免震構造は地下に杭を打つが、同工法は地盤の良いエリアに限り杭を打たずに設置することが可能。コストを抑えて免震構造が設置できる。スターツCAMでは、基本的には地盤の良いエリアに限定して販売していく。
 また、同社では、すでに免震構造住宅に住んでいる人を対象にアンケートを行なったところ、免震構造設置により、単身者で1,000円~3,000円、ファミリー層で5,000円~6,000円の賃料アップが見込める結果となった。

 スターツCAMの関戸社長は「現在、分譲住宅の約半数が免震構造を採用している。賃貸住宅にも免震構造を普及させるため、標準仕様とした。免震化することで物件に競争力が増し、賃料アップが見込める」などと語った。
 
 同社が免震工法を採用した建物は年内に100棟を越す見込み。今期中に150棟から200棟をめざす。


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