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首都圏最大の「プロロジスパーク市川I」起工式開催/プロロジス

「従業員にとって働きやすい物流施設にし、雇用問題などにも寄与していきたい」などと語る山田氏

 物流施設専門の不動産開発会社プロロジスは27日、マルチテナント型複数企業向け物流施設「プロロジスパーク市川I」(千葉県市川市)の起工式を挙行した。

 同施設は、地上6階建て、敷地面積6万5,965平方メートル、延床面積15万978平方メートル。
 建設予定地は、首都高高速湾岸線千鳥町インターチェンジより約1.5km、JR京葉線「市川塩浜」駅より1.3km、東京都心からは約16kmと、成田国際空港と東京都東部とのほぼ中間地点に位置しており陸・海・空を結ぶ物流の要衝として、また東北地域と首都圏を結ぶ物流ハブとして広範囲をカバーできる立地。
 
 主な施工計画として、1階から5階の各階中央を南北に通る屋内型大型車路を設けることで、施設を大きく2棟に分割し、その両側に倉庫スペースを広く確保する。
 また、最新の免震プレキャスト・プレストレスト構造を採用し、従業員の安全を確保し、保管物を保護すると同時に、柱梁サイズの縮小化による倉庫スペースの有効活用も可能とする。
 各階にはITインフラ設備を持つオフィススペース、1階には24時間体制で稼働する中央管理センターを設けるなど高いセキュリティー機能を整備する予定。最上階には休憩スペースや海が望めるレストラン、コンビニエンスストアなどアメニティ施設も併設することで、従業員へ働きやすい環境を提供し、人材の確保も推進する。
 なお現在、託児所の設置や専用バスの運行についても検討中であり、風力や太陽光など再生可能エネルギーを利用する技術やシステムなどの導入や、1階駐車スペースの大規模な緑化も計画している。

 起工式後行なわれた直会で、同社プレジデント兼日本共同CEO山田御酒氏は「雇用をいかに確保するかということは現在の物流業界の問題の一つ。さまざまな施設を併設することで、雇用問題を解消できるような物流施設作りを行なっていきたい」などと語った。

 同施設は同社にとって、千葉県内で14棟目、全国では計68棟目。稼働は08年11月初旬を予定している。


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