物流施設専門の不動産開発会社プロロジスは12日、新たにノースアメリカンプロパティーファンドを組成し、米国インダストリアル不動産開発大手Dermody Properties社とカルスターズの合弁企業であるDP Industrial社が所有するインダストリアル不動産を取得すると発表した。取得総額は、約18億5,000万米ドル(約2,220億円)。
今回の取得は、ネバダ州レノとラスベガス、ペンシルバニア州東部、イリノイ州シカゴ、南カリフォルニアに位置するデジョン・ランチに所在する合計約230万平方メートルの物流施設スペースからなる114棟の不動産が含まれる。稼動中の施設の約49%は、カリフォルニアやラスベガスなどの消費地への物流ハブとして成長の著しいレノに位置。
これらインダストリアル不動産は、今回新しく組成された「プロロジス ノースアメリカン プロパティー ファンドIII」によって購入され、同社は今回取得した土地の全所有権を保有すると同時に、当ファンドの持分20%を所有する。
同社はこの取引によって、米国内物流において重要な5地域に物流施設ネットワークを拡大することになり、より多くの企業の物流施設の需要に応えることが可能となるとしている。