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「耐震」に強い関心、2日間で2万6,000人が来場/ナイスが夏のフェア

セミナーでは、新潟県中越沖地震の現地調査結果をレポート。耐震強度の満たされていない建物の危険性が訴えられた
強固な耐震構造を持つ同社の「パワービルド構法」の実大展示も注目を集めた

 ナイス(株)は、8月4、5日の2日間にわたり、東京ビッグサイト(東京都江東区)で「ナイスわくわくフェア2007・夏」を開催。工務店関係者や一般ユーザーなど、2日間で合計2万6,463人が来場した。

 同社とパートナー企業による、住まいづくりに関する総合的な情報を発信する展示イベントとして、毎年全国で開催しているもの。ここ数年は、住宅の耐震、免震、制震技術を分かりやすく解説する「住まいの耐震博覧会」を前面に打ち出している。

 今回は、7月16日に発生した新潟県中越沖地震の現地調査結果をセミナーで急遽報告。セミナーでは、同社スタッフが撮影した現地の様子をスライド形式で紹介した。倒壊している建物のほとんどが、新耐震基準を満たさない古い建物であったことから、強固な耐震構造を持つ建物への建て替え、耐震強度を高めるための耐震リフォームの必要性を訴えた。

 このほか、耐震強度偽装問題の再発防止に向けて改正された建築関連法の解説セミナーなどを実施。縮小モデルによる地震実験、実物大躯体の展示、地震体験車、住まいの構造教室など例年以上に耐震展示を充実させ、来場者の注目を集めた。

 また、今回からパートナー企業の出展ブースを、従来の10倍以上となる255社に増強し、一般ユーザー来場者に対する商談機能を強化。その結果、ブースを通じて受注した各社の総売上高は329億円を突破した。


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