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賃貸事業の大幅増収に伴い、通期予想を上方修正/東京建物 07年12月期中間決算

 東京建物(株)は21日、2007年12月期中間決算を発表した。

 当期(2007年1月1日~6月30日)の連結業績の営業収益は1,022億2,600万円(前年同期比▲34.7%)、営業利益235億900万円(同▲5.7%)、経常利益209億600万円(同▲9.6%)、当期純利益106億5,800万円(同▲24.7%)となった。

 当期、同社はオフィスビルなどの賃貸事業やマンション・戸建て住宅などの分譲事業を中心に収益力の強化を図ったほか、都市再開発プロジェクトへの積極的に参画。

 賃貸事業の「建物賃貸」では、保有ビルが高稼働を維持し、賃料水準も上昇したことに加え、「恵比寿ビル」(東京都渋谷区)、「渡邉リクルートビル」(大阪市北区)が通期稼動したことにより、前年同期比7.5%の増収となった。また、「SPCからの配当収入」として、「浜離宮パークサイドプレイス」(東京都中央区)等の売却による配当収益を計上したことにより、前年同期比108.7%の増収となった。それらの結果、同事業の営業収益は前年同期比20.6%増の260億2,000万円、営業利益は同40.9%増の137億1,500万円となった。
 
 また、分譲事業の「マンション」では、「Brillia多摩センター」(東京都多摩市)、「Brillia代官山プレステージ」(東京都渋谷区)などを、「戸建て」では「Brillia Terrace 西荻窪」(東京都杉並区)などを売上に計上。営業収益482億5,200万円(前年同期比58.9%)、営業利益48億9,900万円(同69.7%)となった。

 その他事業として、「不動産流通事業」では、不動産取引価格上昇に伴い手数料収入が増加、「リゾート・レジャー・ホテル事業」で、複合リゾート施設「羽鳥湖高原レジーナの森」(福岡県天栄村)をリニューアルオープンしたほか、「メディアコンプレックス事業」において、「TSUTAYA船堀店」(東京都江戸川区)をオープンするなどした結果、営業収益279億5,200万円(同57.8%増)、営業利益94億8,000万円(同338.4%増)となった。

 なお、通期については営業収益2150億円、営業利益440億円、経常利益385億円、当期純利益215億円と、前回予想を上方修正している。


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