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大規模建売団地「桜の里」が街びらき/長谷工コーポ

完成した「タウンセンター」前での街びらきテープカット(左から3番目が長谷工コーポレーション・嵩 聰久会長、4番目が野田市長・根本 崇氏)
「住民だけでなく、訪れた人みんなが歩きたくなるような街にしたい」と抱負を語った、長谷工・嵩会長
建売戸建て住宅の外観

 (株)長谷工コーポレーションが開発を進めてきた、戸建て住宅を中心とした大規模複合開発「桜の里」(千葉県野田市)で23日、「街びらき記念式典」が開催された。足掛け25年に及んだ「野田市座生土地区画整理事業」が終了し、コミュニティー拠点である「タウンセンター」がオープンしたことを受けてのもの。27日から、販売済住戸への入居が始まる。

 同プロジェクトは、総面積15万5,781.63平方メートル、建売計画戸数417戸を中心に、商業ゾーン、マンションなどで構成。1980年代中盤から土地区画整理事業の実施が計画され、91年に計画決定。93年に、同社が組合から一括業務代行委託を受け、2006年秋に換地が完了したことで住宅の建設に漕ぎ着けた。

 開発地は、桜の名所「清水公園」に隣接。国と組合により「スーパー堤防」として整備され、フラットで強固な地盤への改良と河川災害対策がなされている。また、ボンエルフやクルドサックといった手法の導入で、車の通り抜けを規制し、子供やお年寄りに安全な街づくりをめざしている。

 販売中の戸建て住宅は、土地面積165平方メートル~203平方メートル、建物面積115.31平方メートル~121.27平方メートル。販売価格は、3,050万円~3,550万円。今春からこれまでに1期1・2次48戸が分譲され、36戸が売却済みとなっている。また現在、商業施設の誘致を進めており、来年には開業となる予定。

 居住者のコミュニティーの中心施設となる「タウンセンター」は、延床面積237.77平方メートル。約57畳のミニホールやキッズルーム、キッチン付きパーティルーム、ミニショップなどを設置。街区を巡回するガードマンの待機場所にもなっている。戸建て住宅街区の住民に対し、ベビーシッター紹介、クリーニングサービス、宅配取次ぎ、フラワーデリバリーなどのフロントサービスを実施する。

 記念式典で挨拶した同社会長・嵩 聰久氏は「25年に及ぶこの事業は、当社の多くの社員がかかわり、これからも10年は従事していくことになる。当開発のテーマは『歩きたくなる街』だが、住民だけでなく訪れた人々も歩きたくなるような街にしていきたい」と語った。


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