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「永田町プロジェクト」中断後、森ビルへ譲渡/サンウッド

 (株)サンウッドは4日、東京建物(株)との共同出資により設立された東京デベロップメントサード特定目的会社が進めていた、分譲用共同住宅建設「永田町プロジェクト」(東京都千代田区)の事業を中断し、8月31日に事業用地として売却したことを発表した。

 東京デベロップメントサード特定目的会社は、2006年2月に(株)スルガコーポレーション(スルガ社)から永田町の土地を取得。同件土地上に分譲用共同住宅を建設・分譲する事業を行なう準備を進めていたが、スルガ社の前所有者から売却の事実はないとの前提で、事業の中止と登記名義の回復を求める内容証明が送達された。事実関係の調査・確認するなどの対処を行なったが、事業推進は難しいとし、中断を決定した。

 同事業の中断に伴い、資金調達先である(株)みずほ銀行より、東京デベロップメントサード特定目的会社に対し、同件土地所得資金を返済するよう求められたが、同社が所属する企業グループの基幹会社である森ビル(株)の支援を得て、みずほ銀行への返済期限を延長するなどの協議を継続した。
 その結果、同件土地は、みずほ銀行との返済期限の延長の条件となっていた森ビル(株)への譲渡が決定、8月31日に当該土地の決済・引渡しが完了した。

 なお、本件における同社の2008年3月期中間期および通期決算に与える影響はないとしている。


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