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蓄熱型外断熱住宅「スーパー外断RC-Z」発売/ロングホーム

「スーパー外断RC-Z」外観

 特殊FRP型枠システムによる高性能、低価格のコンクリート住宅を工務店を通して販売しているロングホーム(株)(北海道江別市、代表取締役:早川義行氏)は5日、新商品である蓄熱型外断熱住宅「スーパー外断RC-Z」の発売にあたり記者発表会を開催した。

 蓄熱型本格外断熱建築は、鉄筋コンクリート構造と高性能断熱外装工事が必要となるため、コストが高くなる傾向にあったが、同社では6年前より北海道大学、NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)等の協同研究によって大幅なコストダウンに成功。同商品では1台のエアコンで全館冷暖房ができ、深夜エネルギーの供給のみで快適な空間を作ることができる。
 2007年8月に実施した実験では、鉄骨造40坪の2階建て住宅の電気料金を、1ヵ月当たり2,000円以下に抑えることに成功。同程度の住宅・マンションを全館冷房した場合に比べ、80%~90%を削減する結果となった。

 また、同商品はカナダの省エネ基準であるR-2000(K値<熱貫流率>0.29~0.26W/平方メートルk、C値<相当隙間面積>1センチ平方メートル/平方メートル)を大幅に上回るK値0.25W/平方メートルk、C値0.5平方センチメートル/平方メートルを実現しており、高い断熱・機密性を発揮する。
 鉄筋コンクリート造であるため、地震や火災に強く、さらに外側が断熱材に被われるため、コンクリートは外気と遮断され、構造体は200年以上の耐久性が保たれる。

 会見で同社代表取締役の早川義行氏は「耐久性が高く、省エネを実現できる住宅は今後さらに求められていく。ローコストにすることで顧客に選ばれる商品を作っていきたい」などと述べた。

 商品プランは、キューブデザインをベースにした2階建てを基本に、和風平屋、洋風平屋も用意。価格は3.3平方メートル当たり62万円から。9月10日(月)より全国の「RC-Zの家の会 スーパー外断熱ネットワーク」を通して発売する。今年度100棟の販売を計画している。


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