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全世界の商業用不動産への直接投資、過去最高の3,850億ドルに/JLL

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は24日、世界50ヵ国、450都市以上の不動産投資資金の流れを調査したレポート「2007年上半期グローバル・リアル・エステート・キャピタル」を発表した。

 これによると、07年上半期(1月~6月)の全世界の商業用不動産への直接投資は、記録的であった06年をさらに25%上回る3,850億ドルに達し、過去最高となった。
 また、このうち45%はクロスボーダー投資(売り主、買い主、もしくはその双方が国外)であった。

 日本を含むアジアパシフィックへの投資額は前年同期比14%アップの542億ドル。このうちクロスボーダー投資は52%で、前年同期の29%より大幅に増加した。
 
 なお、日本への投資は300億ドルで、アジアパシフィックへの投資額の55%を占めるなど、アジアパシフィック最大の投資市場であることが明らかになった。

 なお、ロンドン、パリ、フランクフルト、ニューヨークのオフィス利回りは、07年に入ってマイナスに転じたが、東京のAクラスビルのオフィス賃料は3年前と比較して18%上昇したものの、利回りは依然としてプラスで、今後、Aクラスビルの供給が少ないことを考え併せると、景気が悪化しなければ需要は続き、底固い投資需要があると同社は分析している。


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