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06年度のビル管理市場規模、4兆円に迫る/矢野経済研究所調査

 (株)矢野経済研究所は29日、「ビル管理市場の最新市場動向調査」をまとめ、発表した。

 同調査によると、2006年のビル管理市場規模は、前年比4.6%増の3兆9,335億円となった。市場規模は1999年度から05年度まで、前年度比1%以下のわずかな伸びが続いていたが、この理由について同社は「他の産業界に遅れて景気動向の影響を受ける市場であり、06年度が本格的な景気回復のスタート」としている。

 また、有力ビル管理業者201社へのアンケート調査を実施したところ、今後の短期的見通しとして「需要が増加する」とした業者は15.1%、「やや増加する」が36.2%で、半数以上の業者が需要拡大が続くとみている。

 同社は、ビル管理市場の今後の課題について人材問題をあげ、「いわゆる3K業種の1つであり、雇用に苦労する市場。従業員1人を雇用するコストが5万円~6万円程度といわれており、少子化の影響も考えれば、慢性的な人材不足に陥る可能性もあり、業界挙げて取り組むべき」としている。

 なお同調査結果は、「2007年版ビル管理市場白書」(A4判538頁)として15万7,500円(税込)で販売している。


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