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施工ミス物件への対応経緯を公表/住友不

 住友不動産(株)はこのほど、2007年4月から販売を行なっている分譲マンション「グランドヒルズ三軒茶屋」(東京都世田谷区)で発覚した工事ミスによる購入者への対応経緯を公表した。

 同物件は、(株)竹中工務店施工により、06年10月に着工した鉄筋コンクリート造地上13階地下1階建て、総戸数311戸のマンション。07年4月にモデルルームをオープン、5月15日から契約を開始するスケジュールだったが、建物の一部でコンクリート強度が設計と比べ不足していることが判明した。強度不足があったのは、建物B棟1階の床・梁部のコンクリート打設工事で、コンクリートの設計基準強度を42N/平方ミリメートルとすべきところが、36N/平方ミリメートルのコンクリートで打設されていた。このため、36N/平方ミリメートルで構造計算を再実施。(株)都市居住評価センター構造性能評価委員会で構造変更に関する審査を経て、6月19日確認を再取得、その変更工事を実施した。

 同社は、強度不足が発覚した段階で、契約予定者に内容を説明したうえで売買契約締結を延期。変更建築確認取得後の6月22日から順次契約を行なった。なお、12月7日現在、全311戸中、112戸を契約している。


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