(社)高層住宅管理業協会は12日、記者懇談会を開催した。
懇談会の席上、同協会理事長の黒住昌昭氏は「今年3月、マンションの規模別の管理のあり方について取りまとめたが、このことは『200年住宅ビジョン』の中で、ストックの良好な維持がクローズアップされたことともつながりを持っている」と強調したうえで、「しかし、マンション管理適正化法の遵守状況は、期待する水準に達していない。当協会はこの問題に正面から取り組み、経営者レベルの意識を変えることから始める。加盟会社ごとにトップダウンしてもらい、各社それぞれ自浄努力をしてほしい。このことは、区分所有者との信頼関係構築につながるだろう」と語った。
また、11月17日に開催した「地域・マンション合同消防・防災訓練」についても触れ、「マンションの中だけでなく、地域コミュニティーと共生し充実したレベルの高い住生活を実現するために、地域とマンション住民の共同防災訓練を実施した。戸建て、マンション住民の共同意識が芽生えたと実感している。今後は全国規模で行なっていきたい」と語った。
そのほか「再来年の協会設立30周年を目がけた中期計画をつくっていきたい。その中には法令遵守のテーマも盛り込んでいく」と述べた。